本当の姿に会いに【 フェルメール展 】
- 2022/07/18
17世紀オランダを代表する画家
ヨハネス・フェルメール。
フェルメールの絵は、何度見ても
惹き込まれます。
関西で展示がある度
美術館に訪れています

今回の展示のテーマは
「本当の姿」。
『窓辺で手紙を読む女』
という絵の
本当の姿があるというのです。
美術館入り口に
分かりやすいパネルがありましたので
ご覧ください

何もない壁に、キューピッドの絵画が
浮かび上がってくるのが見えましたでしょうか?
1979年のX線調査で
このキューピッドが隠されていることは
判明していましたが
フェルメールが隠したものだと思われ
このままの展示がされていました。
しかし
フェルメールの死後
何者かによって消されていたという
調査結果が2019年に発表。
数年をかけ、修復され
キューピッドの絵が現れ、
本当の姿になったのです。
時を越えて
フェルメールが描いた姿に戻った
一枚の絵。
彼の本当の想いが
伝わる時が来たのだと
感動しました。
何百年も
人々の心に響く作品を見ると
不思議な気持ちになります。
音楽は、作曲家が残した楽譜を読み解いて
演奏することができます。
何百年を越えた、お手紙のように感じます。
だからこそ、
一つ一つのメッセージを
大切に受け取り
音にしないと…
そんなことを、改めて思った
フェルメール展でした。
みなさんも是非
本当の姿に、会いに行ってくださいね。